Client SDKの紹介

Empress iData OPC UA Client SDKはライブラリィとして提供されます。OPC UA Clientというと、UA Expertが有名なので、何かGUIを持ったソフトウエアという認識の方がいますが、本来は純粋なライブラリィです。

OPC UA Serverは、AddressSpace内にNodeを公開している独立した存在なのに対し、OPC UA Clientは、アプリケーションを作成するためのパーツです。

このためClient SDKの選定に時間をかけない方もいらっしゃいますが、Clientアプリケーションは、多くのServiceを使用しますので、慎重に選定をしてください。ユーザ様の多くが、他社製品からEmpress iData Clinet SDKに買い替えています。OPC UAの規定ではServerから値と構造体情報が同時に提供され、Clientは構造体情報をデコードし、値を取得します。Clientのデコーディング機能が十分でないとClientアプリケーションは作成できません。


また、ClientからAddressSpace内のMethodをCallすると、ServerはFA機器のコマンドとして処理されます。Methodの完了後の結果をEvent NotificationtとしてOPC UA Clientが受け取ります。これら、判断の伴う役割をOPC UA Clientは担います。

データを読み取るという他のシステムでは一見単純に思える動作でも、OPC UAはポーリングではなくサブスクリプションを使用するので、ClientだけではなくSeverの設定も必要とします。このようにClientの機能は決して単純なものではありません。慎重にベンダーを選定することをおすすめします。