Server SDKのご紹介

Empessは世界に数社しかないSDKの開発会社のひとつです。世界には多くのOPC UA製品がありますが、これらの製品は世界に数社しかないSDKを使用して開発された派生製品です。

SDKの開発会社であることはOPC UAの世界では非常に重要です。単にOPC UAの知見が高い、低いということでなく、OPC UAのアーキテクチャーに起因しています。OPC UA Server/ClientのSDKを開発するにはOPC FoundationからUA Stackの供与を受け、その上に各社が独自のSDKを実装します。ユーザがOPC UA アプリケーションを実装する場合、SDK開発会社の独自のAPIとOPC Foundationから供与されたUA StackのAPIの両方がサポートできないとユーザはアプリケーションを実装できません。SDKを販売している代理店は販売しているSDKのAPIの知見は十分あるとしても、UA StackのAPIはSDKの開発会社でないと十分なサポートが提供できないという問題が発生します。

Empress iData OPC UA Server SDKはOPC Foundationの認証試験を終了した認証済の製品です。情報モデルの下の2階層、Meta、Built-in Information Modelはロードされています。多くのCompanion Spec、独自モデルの実装実績もあります。

Empress iData OPC UA Server SDKはSDKの機能を使用せず、単にOPC UA Severとしても機能します。WindowsもしくはLinuxの圧縮ファイルとして提供されます。UAServer(実行できるServer)、uaserver.config.xml(Serverコンフィグファイル)、Opc.Ua.NodeSet2.xml(Meta ModelとBuilt-in Information Modelで構築される情報モデル)で主に構成されます。

デフォルトのままUAServerを起動するとuaserver.config.xml(Serverコンフィグファイル)で設定され、Opc.Ua.NodeSet2.xml(Meta ModelとBuilt-in Information Modelで構築される情報モデル)をロードしたシンプルなOPC UA Serverが立ち上がります。

Opc.Ua.NodeSet2.xmlはOPC Foundationが規定したファイル名です。どのOPC UA Severでも共通です。EUROMAPなどのCompanion Information ModelとVendor Specific Extensionsの定義は含まれません。情報モデルのスケルトン、つまりTypeの定義だけを提供します。

EUROMAPなどのCompanion Information ModelとVendor Specific Extensionsなどに対応したOPC UA Serverは、Meta、Built-in Information Modelの上にEUROMAPの独自のDataTypeなどの様々なType定義、Event、MethodをServerで追加実装します。通常、この作業はユーザがプログラミングしなければなりませんが、Empress iData OPC UA SeverにはこれらのCompanion Specを実装済のカスタマイズSeverも別途提供しています。